2008年10月31日金曜日

あきらめたらそこで試合終了だよ、と彼は言った。

■ひと段落
修士論文の中間発表のひと段落の休憩期間中に1泊2日、長くて2泊3日くらいで終らせようと思っていたプロジェクトが予定を大幅にオーバーして(約丸4日)、本日アウトプット提出までこぎつけた。

4日間(間に1日空白日をはさんでいるが)、自分と相方の二人はほぼ不眠不休で取り組むがなかなかコレというアイデアが出ない。面白いアイデアはたくさん出るが、「面白いだけ」だったりする。「誰にとって面白いのか?」という側面を持たなければアイデアは心に突き刺さらない。
ターゲットを明確にしなかったのが議論を長期化させた原因なのかな、と反省しているが、逆に言うとターゲットを明確にするほどふんぎりがつかなかったという点もある(理由は後述)。


■未来の都市交通をデザインする難しさ
少し内容を具体的に話してしまうと、プロジェクトのお題は「未来の都市交通のデザイン」だ。
それを考えるにあたって、自分が設計したアイデア導出のデザイン設計はざっくり分けてみっつ。
  1. ギャップアプローチ:「未来において(どういう世界で)」「誰の」「何が」問題であるのか。問題発見型
  2. ポジティブアプローチ:「現在の世界には足りなくて」「あんなこと、こんなことできたいいな」。理想実現型
  3. 固定概念崩壊型:「都市交通とは?」や「移動とは?」と言った定義をガッチリ決めた上でその定義を崩してナナメ上を歩く。
この3つの考え方を設計し、一通り施策してみるもどれも上手く最後まで落ちて行ってくれない。
個人的に得意なのは1と3なのだが、1で最も難しいのは「問題を発見する」こと。正直これさえ発見できれば全体の8割は達成できたと言っていいと思う(論文におけるリサーチ・クエスチョンみたいな存在だ)。

しかし、「未来の都市交通」をデザインするにあたって、現状においても未来においても正直な話、「移動」や「都市交通」に関してクリティカルな問題というのはそう多くないという結論に達した。
例えば、電車の乗り換えやラッシュ。例えば交通渋滞。例えば電車やエレベーターの待ち時間。
煩わしいであったり、なくなればいいなぁとは思っていても、致命的というほどの問題ではない。
都市に飼いならされてるよね、僕ら。というのが結論だ。

致命的ではないにしろ、「問題」ではあるから万人にとって共感はできるはずである
(ポジティブアプローチが難しい理由は「夢を他人に共感させる」ことの難しさに直結していることだと思う。夢は個々人によって違うが、抱えている問題は共通である場合が多い)。
しかし、すでに面白いアイデアが過去に出ていたり、例えば交通渋滞を解消する活気的なアイデアを思い浮かぶことができなかったりと、院生2人が40時間近くカンヅメして話しあってもコレだ!というアイデアを出すことはできなかった。

ターゲット設定にしても然りで「都市交通」とは「誰かのための」デザインでありつつも「誰のためでの」デザインでもあるべきだと考えたから、明確に例えば「親子」や「サラリーマン」といったターゲット設定ができなかったのである。
(つまりターゲットを明確にしつつも、インフラとしての都市交通は汎用性とバリアフリーの機能を確保すべきであると考えたわけ)


結局、1と3の複合で、「まあこういう見方もあるよね」という言葉回し的な言い換えと問題提起、「都会で生活する人」という漠然としたターゲット設定、そして既存の「移動」の定義のすり替えを行いなんとか納得の行くアウトプットを出すことができた。

正直な話、無事最後までアウトプットを出し切れたのは、途中で心身共に疲労し(3徹でダウンした)、「今回は出さないほうがいいかもね」と心が折れそうになった自分に「いや、出そうよ!」と英断してくれた相方の存在が大きい。
今回、アウトプットはもちろんのこと、彼に色々学ぶこと(思考法や閃き導出のプロセス、さらにはデザインスキルなど)が多くそれだけでもこのプロジェクトを組めてよかったと思う。個人的に反省すべき点と今後の課題も多く見つかったので。


とりあえずは予定を大幅に遅れてしまったので修士論文にさっそくフィードバックを活かしつつ本腰を入れていこうと思う。


■MECEとフェルミ推定の重要さ(余談)
今回組んだ相方が建築の人間ということもあって、上記のふたつのロジカルシンキング系のツールのありがたさがとても理解できた。
つまり、論理構築のはじめの一歩という役目以外にも、バックグランドを共有していない全く畑違いの人間に「納得感」を与える手っ取り早いツールだなと実感したのである。

この「納得感」というのが案外クセモノで、「説得」したわけではない。
あくまで「納得」なのだが、それでいいのだと自分は思っている。

相手を説き伏せてしまっては意味がない。
「なんとなくわかるわぁ」くらいの状態で、話を理解・共有させることが目標だ。
同じ立ち位置に立つことで初めて次の(個々人による)別々のアイデア出てくるのだと思う。
立ち位置がズレていれば、出てくるアイデアも全然明後日の方向を向いてしまっているだろうし、「説得」したのでは結局自分の考えに相手を染めただけなので、複数というメリットが発揮されず創発が産まれない。

バックグラウンドが違うということは、使っている言葉が違うということだ。
そういう人間に対して、こういうツールは「共通言語」として働き、ステージを同じにすることを可能にするのだなぁと改めて実感した(今までは割とMECEとかフェルミ推定に慣れている人たちと組むことが多かったり、使う必要がない場合が多かった)。

2008年10月28日火曜日

talk about "otonori"

■翔泳社さんにインタビューを受けてきた
「モバイルマーケティング最前線」の2号に成功事例として『オトノリ』を取り上げたいとのことで、本日インタビューを受けてきた。
相方は相変わらず遅刻。

レコーダーというか、文字起こしの人とカメラマンとインタビュアーの3人体制という本格的なインタビューを受けたのは人生で初めて。
なかなか貴重な体験でした。


■『オトノリ』という思考法
ちょっと落ち着いたら上記についてまとめようと思う。

2008年10月25日土曜日

Not End

■中間発表おわったよー\(^o^)/

終わりではない。

あらゆる意味で始まりなのだ。

2008年10月24日金曜日

After rain come sunshine (expectation mix)

■雨降って地固まるとは言うけれど
今日、台風でもないのに半端ないほど雨が凄かった。
それはもう思わずtwitterで「雨凄かったな」って呟いてしまうほどに。

雨は見方によっては「空に溜まった水が決壊して大地に流れ込む」という表現もできる。
直接的にはそうではないけど、均衡点を「越えて」しまったのだ。

今日の雨よりもっとヒドイのが世界的な不況。
ドルは本日92円を記録したし、ユーロにいたってはこの文章を書いている現在117円前後で推移している。

もう、これは誰がどうみたって異常。アイルランドなんて、王大人が死亡確認するくらいだ。
つい半年ほど前までは原油高によるスタグフレーションが心配されていたのに、今はデフレスパイラルのほうが心配。
実体経済に影響が出るのは云々と言う意見もあるが、体力のない中小企業にとって「どうあがいても絶望」とはこのこと。

話は変わるけど、雨って外に出かける気をなくさせるよねという話。
古来より「恵みの雨」って言われているけど雨が降っている間は家でじっとおとなしくして、
(雨の中で働いている人に感謝と尊敬をしつつ)
その後の収穫をワクワクしているのがいいのかもしれない。
この雨がいつまで振り続けるかはわからないけど。

とりあえず自分としてはおとなしく勉強して明日の中間発表に備えていた。

2008年10月23日木曜日

Not research, but rather project (could be)

■「研究」に対してモチベーションがあがらない理由
時期的には非常にマズイのだが、最近「研究」に対してのモチベーションがなかなかあがらない。
落としどころに迷いがあって全体像が見えないからかもしれないが、「研究鬱」という単語が妙に頭をよぎる。

話は逸れるけど、三田では聞かないがSFCではよく聞く言葉で「プロジェクト」という概念がある。
「Project」自体にも研究という意味合いは含まれるけど、大体は「計画」と訳すほうが正しい。
つまりSFCにおいては『調査的な研究』(Research)ではなく、『実践的な研究』(Project)を求められているっぽい。

とは言われても、「プロジェクト」と聞くとやる気はでるけど「研究」というとやる気が出ないのはなぜだろうと感じるにあたって、上記の説明はなんら解決の糸口につながっていない気がする。

たぶん解決の糸口は世間一般的な認識や定義ではなく、「自分がどう感じているのか」ということにあるっぽい。

モチベーションがあがらない理由を考察してみると、自分にとっておそらく
  ・「研究」というのは物事の因果関係を証明することで、
  ・「プロジェクト」というのは一定のアウトプットを出す
ことだと認識しているからではないか。

そう考えると結局のところ、
やりたいこと(I want do)は因果関係の答えを知った上でどうアクションするかということであり、
しなければいけないこと(I should do)は単純に因果関係の解明なので、
そこにギャップが起きていることが問題なんだと思う。

知的欲求はあれども、それは手段であり行為でしかなくゴールではない。
別の言い方をすれば、知識を手に入れるためのプロセスに魅力を感じるのではなく知恵の実を食べた後どうするか、ということに魅力を感じるわけだ。

SFCが「プロジェクト」とわざわざ呼称させているのはおそらく研究設計にアクションまで含めることを想定しているんだろうな。きっと。 (諸先輩方の研究を見ても、デスクリサーチで終わっているものはほとんどない)

だからこそ2年間の研究期間があるわけで、上手く研究設計をし機会を掴めば(SFCはいくらでもそのチャンスが転がっている)、目標である『実践的な研究』ができるんだろう。

つまり自分のモチベーションがあがらない理由はズバリ
「時間的なタイムリミットで、因果関係の証明までしかできない」
からなのではないか、と思う。

これでモチベーションがあがらない自分は根本的に研究者(Researcher)には向いていないんだなぁ。たぶん、あくまで実践者(Player)であり続けたいのだろう。
そういう意味で「SFCっぽい」のであって、「三田っぽくない」のかもしれない(この分け方自体もどうかと思うが・・・)
そんなことを土曜日に修士論文の中間発表を迎えながら、日々感じている毎日。

2008年10月22日水曜日

8th Releas Rebirth

とりあえずそろそろブログを再開することにした。

別に日々の鬱憤はtwitterで叫んでるし、
適度な報告もmixiでしてるから
blogの役割ってなんぞよ?とも思ってしばらく更新が止まっていたんだけど
発信するメディアがあるというのは重要なことだよねということで

あらためまして
こんにちわ。

2008年10月21日火曜日

About me

Biography
Name:Masaharu Suzuki
HN:ruwon(るをん)
Birth:1984/12/19

Accademic Background
2007/03 慶應義塾大学商学部卒業
        高橋郁夫研究室 (web) 所属
2009/03 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了
        國領二郎研究室 (web)・金子郁容研究室 所属
           (修士論文 : 『企業のクチコミマーケティング』)


Works
■Project & Activity
・國領研究室:『デスクトップメッセンジャー』 (About image)
・いるかさんチーム:『オトノリ』 (www.otonori.com)
・ケータイラボ(web) :「ケータイ及びモバイルコンテンツの利用実態調査と新規提言」
・「あかりを熾す」プロジェクト
・小杉俊哉ゼミ
・電子書籍端末研究プロジェクト "NAPP" (web)




■Award

・2007/09/22 株式会社レイス主催スタイル2007 ビジネスアイデアマンコンテスト 準優勝
・2007/09/27 jekiモバイルsuicaコンペティション2007最優秀賞 (web)
・2008/07/17 第9回モバイル広告賞 マーケティング部門入賞 (web)
・2008/10/10 第2回電子ペーパーアイデアコンテスト優秀賞 (web)
・2008/11/06 2008年度グッドデザイン賞受賞 (web)
・2008/12/16 GABAチョコマーケティングプランコンテスト優秀賞 (web
・2009/03/23 SFC AWARD 2008受賞
・2009/05/27 TIAA(東京インタラクティブアドアワード)特別賞(特別作品賞)受賞 (web)

■Media releas
『オトノリ関連』 (www.otonori.com)
・2008/11/01 宣伝会議08年11月1日号
・2008/02/22 各種News Release
 -ITmedea 『改札通過時に“自分だけの通過音”―渋谷駅で「オトノリ」披露』 (web)
 -livedoor news 『『jeki企画コンペティション2007』最優秀賞チームのプロモーション企画「オトノリ」が実現!!』 (web)
    other...
・2008/03/07 SFC CLIP 『『オトノリ』モバイルSuicaで自分だけの音を!』 (web)
・2008/06/10 慶應義塾大学News 『六反孝幸さん(環4)、鈴木雅陽さん(政メ修2)「第7回モバイル広告大賞(マーケティング部門)」受賞』 (web)
・2008/07 慶應塾生新聞 『モバイル広告大賞~塾生らグループ入賞』 (web)
・2008/10/09 慶應義塾大学News 『2008年度グッドデザイン賞 SFCから3件が受賞』 (web)
・2008/10/10 SFC CLIP 『グッドデザイン賞、今年もSFCから複数受賞』(web)
・2008/11/21 ITmedia News 『電子レンジでYouTube、改札の通過音をカスタマイズ――慶大生のアイデアいろいろ』(web)
・2009/02/02 MarkeZine(転載記事)『モバイル広告大賞に入賞した、慶大生二人が見つめる広告の未来』(web)

『コンテスト関連』
・2008/10/20 文化通信08年10月20日号 『電子新聞の可能性など報告』(web)
・2009/01/06 日経Assosie09年1月20日号 GABAチョコマーケティングプランコンテストについての掲載
・2009/01/15 日経ビジネスONLINE内 『GABA』マーケティングコンテスト優秀作品発表(web)

■Intervew
・Nomad talks (web radio)
・『「モバイル」を極める 広告・集客・サイト運営の大原則 BOOKMARK 002 』 (Amazon)

■Academic conference
・2008/06/14 第25回情報通信学会 「モバイルコンテンツによる自己呈示を介した共同体の構築に関する一考察」天笠 邦一, 鈴木雅陽, 山崎由香, 大倉秀俊 (web PDF)
・2008/09/02 ヒューマンインターフェイス学会2008 「オトノリ-駅の自動改札機を自分の好きな音で通り抜けるマイクロサウンド・デザイン- 」六反孝幸, 鈴木雅陽 , 小川克彦 (web)

Patent application
・「場所と関連付けられた情報発信システム」
PCT/JP2008/056473 (About

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